むさしの会館

”ヒヒナカス”の巻

皆野町日野沢地区の人形流しは陰陽師の禊ぎ祓いの古俗を伝える。行事として有名だが、この形代とよばれた紙の人形が雛遊びの原形である。初め平安時代の貴族の子女の遊びとして、着せ替え人形や、調度品を飾った...

”おっかど”の巻

1月15日の小正月は、1日の大正月に対する言葉である。この日は座敷に繭玉飾りをして繭の豊作祈るように、生産を予祝する日である。千年も前の『枕草子』に、この日宮廷の女官たちが粥杖を隠し持っていて、知らず...

”もじっけー”の巻

モジッケーヨだといえば、かわいい子という意味である。人によってはムジッケーということもあるようだ。歌舞伎『傾城金秤目』には「むじっこい事をしたと涙がこぼれる」というセリフがあるが、これはかわいそう...

”かたけに”の巻

「そんなカタケに食うと、腹が痛くなるよ」子どもの頃、夢中で頬張って、親からそんな事を言われた覚えのある人は多いだろう。言い方から、カタケとはたくさんという意味にきこえるのだが、カタケとは?三二〇年...

”いとーしねー”の巻

秩父弁でいうイト―シネーとは、かわいそうだ、気の毒だという意味。この元は、イトオシイで約八百年前に書かれた『宇治拾遺物語』では、辛いという意味と気の毒という意味で使っている。この書物の中には後に童話...

”ちょーきゅー”の巻

秩父の方言のなかでもチョーキュー(ダ・ナ・ニ)はいまでもかなり頻繁に使われているようである。これを方言と思わずにつかって、チョーキューって何?と問い返された経験をもつ人も多いのではないか。「お釣り...

”ひもじー”の巻

前回のヒダリ―が話題になると「ヒモジ―とも言ったが、どっちが古いことばなんださァ」という疑問が出る。たしかに、秩父では空腹のことをヒダリ―ともヒモジ―ともいったものである。ヒモジ―だ思い出すのは歌舞伎『...

”ひだりー”

飽食の時代になって、秩父でもヒダリ―ということばはほとんど聞かなくなったが、戦中戦後の食糧難時代には毎日のように使った言葉だった。ヒダリ―はヒダルイが秩父風に転じたものだが、古くはヒダルシといった。...

“じんじく”の巻

「昔は道が悪かったから、雨でも降りゃ高島田の嫁ごだって長ぐつで行ったもんだが、どうもジンジクしねェやー」などとつかうジンジクは、釣り合いがとれているとか、よく似合うという意味である。これは『平家物...

”じゅーくー”の巻

あかちゃんが人見知りでもするようになると「まぁ、ジューク―なもんだよ。ハア、人見知りなんかして」と言って笑い、やがて大人のマネをして、ませたことでも言うと「この子はジューク―な子だよ」といって、目を...
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