むさしの会館

”カサッツマ”の巻

  秩父の山村では瓦やトタンが普及するまでは、入母屋作りの家は藁屋根、切妻造りの家は板屋根と相場が決まっていた。だが、家の構造とは関わりなく、家の上手をカサッツマ、下手をシモッツマといった。カサッツ...

“ハーテ”の巻

『万葉集』(759年頃)以来「風早の」といえば松原で有名な三保の浦に続く枕詞である。ここは天女が風にのって降りてきたというのだから、よっぽど風の強い海岸なのだろう。秩父では天女とまではいかないが、冬に...

”いもつくりばな”の巻

 古代の王は暦を熟知していた。日本でも昔の指導者は聖=日知りとして崇められた。しかし、たとえば立春といっても、地方ごと同じではない。だから、地方ごとに日知りはいて、ある地域では、あの花が咲いたら芋を...

”ケードーの巻”

近所の家に出来事があった時、とりあえず駆けつけて庭先か玄関で挨拶して帰るのをケードージンギという。顔見知り程度の人が通りがかって家人と顔があった時に、その場でお悔みを述べるのもケードージンギ。ジン...

”うっくねる”の巻

 久しぶりにサツマ芋掘りの手伝いに出た息子。刈り取った芋蔓を手に「父ちゃん、この蔓はどうするん」と聞く。「うん。そけーらぃうっつくねておけい。」「うっつくねる?」「そけーらぃぶっつんでおきゃーいいん...

”ジミィ言う”の巻

ケチケチと細かい注文をつけることを「ジミィ言う」という。職人さんなどが仕事中に施主からあれこれと注文をつけられると「ジミィ言われてかなァねぇ」という。これも秩父地方の方言である。ジミというと派手の...

”てぼっけなし”の巻

 くれ好きで、何でも人に遣ってしまうカアちゃん。亭主とすれば「全く、テボッケナシなんだから、いくら稼いだってのこりゃっしねぇ」と、愚痴ることしきり。テボッケナシとはルーズで経済観念のない人をいう言葉...

”ドス濁り”の巻

  このところ異常気象が続いて、ひとたび台風がくれば各地で甚大な被害をこうむっている。台風のもたらす大雨の象徴は河川の濁流である。この濁流をボタ濁りというが、秩父独特の言葉にドス濁りがある。ボタ濁り...

”たまげらかす”の巻

タマゲラカスとは、驚かすの秩父言葉。タマゲサセルとオドロカスの合成語かも。タマゲルとは漢字で書けば「魂消える」でタマギエルが約まって、タマゲル。だから古くはタマギルともいい、「魂切る」と書いた。「...

”うっける”の巻

「ここへウッケとくからな」というように、秩父では載せることをウッケルといった。ていねいに言うつもりか、ウチケルと言うこともあった。また、エッケルとかイッケルという言い方もした。ウッケル、エッケルと...
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