秩父弁だんべぇ

2020年 10月 1日秩父弁だんべぇ 「シッペタ」の巻

柿の木の下に、実になり損ねた蔕(へた)が、掃き集めるほど落ちているとがっかりする。これが実になっていてくれたらなあと思う。果実の蔕や根菜類の根の方などをシッペタという。ヘタだけでいいのに、何故シッペタ ……

2020年 7月 1日秩父弁だんべぇ 「つんだしがいい」の巻 

本誌前号の砂糖の話を受けて。日中戦争による物資不足で、砂糖は昭和15年に統制品となり、配給以外は手に入らなくなった。戦争が激化すると輸入もできなくなり、砂糖の原料は軍用機の燃料に転用されて、昭和19年 ……

2020年 4月 1日秩父弁だんべぇ 「てしらめる」の巻

関東平野をはじめ、平野と名のつく所は文字通り広々としているが、そこには意外に平のつく地名は少ない。逆に、狭い山間地ほど平のつく地名が多いのはなぜだろうか。 例えば、切り立ったV字谷の大滝中津川沿いには ……

2019年 12月 20日秩父弁だんべぇ 「たまか」の巻

「たまか」とは誠実・実直・物事を緻密(ちみつ)に処理できる、また倹約するなどの意味を表す言葉だが、今では方言かと思われるほど、ほとんどつかわれなくなっている。 これは元禄時代から文献に登場した言葉で、 ……

2019年 10月 1日秩父弁だんべぇ 「シマク」の巻

日本列島を吹き抜ける強い風を伴う豪雨を、いまは台風とよぶが、昭和の前半 頃までは嵐(あらし)というのが普通だった。嵐とは山風と書くことから、山から吹き 下ろす強風と思うところだが、実は“アラシ”とは元 ……

2019年 7月 1日秩父弁だんべぇ 「ほかる」の巻

じゃが芋のおいしい季節。と言っても九州では2月から6月頃まで、関東では5月から7月頃までと、新ジャガ前線が移動する。ジャガ芋は慶長年間(1600年頃)にジャガタラから入ってきたジャガタラ芋の略称。 新 ……

2019年 5月 1日秩父弁だんべぇ 「ハナァカケル」の巻

 春は祭りの季節。神楽太鼓や歌舞伎の三味線の音色に心を浮き立たせる。舞台脇の掲示板にはそうした芸能奉納の協賛金を大書した紙が所狭しと貼り出されて、華麗な雰囲気をかもし出す。これを秩父ではハナァカケルと ……

2018年 10月 1日秩父弁だんべぇ 「方言と地名」の巻

先日、熊谷市のある会場で、熊谷の地名について話す機会があった。話題は、なぜクマガイとクマガヤとクマゲーという言い方があるのかということだった。行政的にはクマガヤと決めているが、鎌倉武将の直実はクマガイ ……

2018年 7月 1日秩父弁だんべぇ 「いけーる・なまげーる」の巻

品質改良した植物が、何代かのうちに劣性因子が淘汰されて、元に戻ってしまうことを、俗に先祖返りしたという。この状態を秩父方言でいえばイケールである。「ウチの子は、よく勉強しはじめたと思ったら、いつの間に ……

2018年 4月 1日秩父弁だんべぇ 「やまくじら」の巻

烏賊(いか)幟(のぼり)の遊びを幕府に禁じられた江戸庶民が、イカが悪けりゃタコならどうだと洒落(しゃれ)のめして凧揚げを続けたという話を、前号の本誌で読み、思い出したのが一昔前まで秩父に残っていたヤマ ……

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