秩父弁だんべぇ

2022年 4月 1日秩父弁だんべぇ 「キネー・イガネー」の巻

秩父方言の一つの特徴はカ行にある。「来る」は普通にクルだが、「来(こ)ない」となるとキナイと言う。それを更に秩父風にキネーと言うから、他所の人には不思議がられる。 「行く・行かない」は、今ではほとんど ……

2021年 12月 20日秩父弁だんべぇ サミズ

秩父山塊は東京の水の供給地である。飲用水としては小鹿野の毘沙門水が有名である。 箱根山麓のある有名レストランでは、毎日、城峯山から湧き出る神川の水を運んで使っている。 名物の箱根の名水のなかでも、更に ……

2021年 9月 28日秩父弁だんべぇ あちーにあたる

本誌前号発行のご挨拶に、七月の話題として「いまいう熱中症は一昔前は日射病と言った」という趣旨の一文があった。これを読んで思い出したのは「暑(あち)いに当たる」という言葉だった。昭和10年生まれの私が子 ……

2021年 6月 20日秩父弁だんべぇ くちなわ

吉田の寄保沢(よっぽざわ)に伝わる地名伝説である。ある男が山に薪拾いに行ったところ、沢沿いの径で蛇の尾っぽを踏んでしまった。蛇は足に巻きついてきた。男は慌てて蛇を振りほどき、頭と尾っぽを切り離して沢に ……

2021年 4月 1日秩父弁だんべぇ 声と音

「夜中にそんなでっけぇ音を出すもんじゃねえよ。」夜、兄弟げんかでもすると、お婆さんにこう言って叱られたものだが、この頃はその言い方には違和感があるようだ。 『万葉集』の歌には「水の音」と「鴬(うぐいす ……

2020年 12月 25日秩父弁だんべぇ 「あてずっぽー」の巻

山林の買付けや鉱山の探索をする人を山師といった。経験と勘に頼ることなので、当たり外れが多い。そこから賭け事師の意味に広がり、ヤマを張る、ヤマを掛けるという語も生まれた。 よく似た言葉にアテズッポーがあ ……

2020年 10月 1日秩父弁だんべぇ 「シッペタ」の巻

柿の木の下に、実になり損ねた蔕(へた)が、掃き集めるほど落ちているとがっかりする。これが実になっていてくれたらなあと思う。果実の蔕や根菜類の根の方などをシッペタという。ヘタだけでいいのに、何故シッペタ ……

2020年 7月 1日秩父弁だんべぇ 「つんだしがいい」の巻 

本誌前号の砂糖の話を受けて。日中戦争による物資不足で、砂糖は昭和15年に統制品となり、配給以外は手に入らなくなった。戦争が激化すると輸入もできなくなり、砂糖の原料は軍用機の燃料に転用されて、昭和19年 ……

2020年 4月 1日秩父弁だんべぇ 「てしらめる」の巻

関東平野をはじめ、平野と名のつく所は文字通り広々としているが、そこには意外に平のつく地名は少ない。逆に、狭い山間地ほど平のつく地名が多いのはなぜだろうか。 例えば、切り立ったV字谷の大滝中津川沿いには ……

2019年 12月 20日秩父弁だんべぇ 「たまか」の巻

「たまか」とは誠実・実直・物事を緻密(ちみつ)に処理できる、また倹約するなどの意味を表す言葉だが、今では方言かと思われるほど、ほとんどつかわれなくなっている。 これは元禄時代から文献に登場した言葉で、 ……

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